さて、画家・会田誠の講義で苦痛を受けたという女性受講生が
「セクハラ」で京都造形大を提訴しました。
原告の大原直美さん(39)は京都造形大・東京藝術学舎で
開かれた社会人向け公開講座(全5回)を受講。
公開講座の内容はヌードを通して、芸術作品の見方を
身につけるという内容だった。
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(そもそもこの段階で間違いがある。芸術は観察者が自由に
思考を遊ばせればいいのだ。それは学ぶものではなく
感じるものだ。学んだ瞬間、全ては既知のものとなり
自由はなくなるだろう。)
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会田誠「犬(野分)」
大原さんは、のゲスト講師だった芸術家の会田誠の講義で
ショックを受けたそうだ。
講義は、涙を流した少女がレイプされた絵や、全裸の女性が排泄
している絵、四肢を切断された女性が犬の格好をしている絵などを
スクリーンに映し出すという内容。
大原さんは、動悸や吐き気、不眠の症状がつづき、
急性ストレス障害の診断を受けたそうだ。
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この件に関して僕の意見を言おう。
大原さん、会田誠のような画家は日本に必要なのだ。
自分で自分の事を変態と言い、
自分で自分の事を天才と言う人間は
世の中に必要なのだ。
実際会田誠は絵もうまく、発想も斬新で
天才ではないが、限りなく天才に近い。
そして変態ではないが、限りなく変態に近い。
このような日本人は稀な存在である。
尊敬する必要はないが、このようなポジションにいる
日本人は必要なのだ。
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批判を恐れず、はっきり言おう。
大原さんは急性ストレス障害の診断を受けたそうだが、
それでも会田誠は世の中に必要なのだ。
唯一無二の存在として日本に必要な人材だ。
厳しい言い方だが、急性ストレス障害になったのならば
治療を受けて直せばいい。
大原さん、それはある意味、チャンスだ。
急性ストレス障害にかかり、それを克服した先には
新しい世界があなたを迎えてくれる。
大原さん、あなたはラッキーなのだ。
そしてあなたは「嫌悪感」の正体を
見つける事ができるかもしれないのだ。
それは新しい人生の始まりだ。
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犠牲者が出ても、会田誠の変態性は変えてはいけない。
今後も会田誠により、多くの犠牲者が出るだろう。
それはしかたのない事だ。
会田誠の作品の多くは、女性が嫌う性と暴力を扱った
作品だという事は理解できる。
そしてそれをみた女性は、無意識に恐れが浮かび上がり、
恐怖を感じるのだろう。
しかし世界に性と暴力がある以上、それが表現されるのは
仕方のない事だ。
人類はまだ、それ以上の表現ができるレベルに達してないのだ。
まだまだ芸術は未熟なのだ。
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ここで芸術論を話すつもりはない。
芸術が自由なのか僕は知らないし、
知るつもりもない。
ただし「芸術」と「猥褻」に境界を求めても
意味はないと思う。
なぜ線引したがるのだ?
精神が不安になるからか?
それならば不安にしておけばいい。
そこから何か新しいモノが生まれるかもしれない。
何が生まれるかを恐れれば、恐怖が生まれるだろう。
何が生まれるかをあるがままにまかせれば未知が
生まれるかもしれない。
いずれにしろ僕たち人類はまだまだ未熟で
未完成なのだ。
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追記
大原さん、「セクハラ」で京都造形大を提訴する気持ちは
わからなくもない。
しかし何度も言うが、今後多くの犠牲者が出ても
会田誠は必要だ。
そして思い出してほしい。
なによりも、会田誠の想像力より、現実の世界は
はるかに暴力的で悲惨だという事を。
そして考えてほしい。
鑑賞者は芸術という世界に逃避しないで
現実の世界で何をすべきかを。
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