沖縄は本土系精神科医のゴミ箱
源哲は月1で精神病院に通院している。
主にカウンセリングと薬をもらうためだ。
源哲は一人ではあまり行動できない。
外出するときは付添が必要なので、
たまに僕も病院に付き添う。
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その日も朝8時30分に病院についた。
いつもどおりのルーチンだ。
何気なく本日の担当医表示版を見ると
いつもの慣れ親しんだ主治医のS医師とは
違う名前が表示されていた。
それもヤバイ系の本土の人間だ!!
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なぜ本土系の精神科医がヤバイかと言うと
大体が本土で問題を起こして、沖縄に都落ちしてきた
医者が多いからだ。
実際毎年、本土系の精神科医は詐欺罪等や児童買春罪で
何人か捕まっている。
沖縄はある意味、本土系不良精神科医の「ゴミ箱」なのである。
沖縄にはヤブ医者が多いのである。
そしてそのヤブ医者に、文句の一つも言えない
愚かな県民性が、さらに沖縄にヤブ医者を呼び込むのである。
僕はヤブ医者には「キミはヤブ医者だから担当外れてくれ」
って言いますよ。だってヤブ医者ヤバイもん。
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それはさておき、いつもの慣れ親しんだ主治医が
いない時点で、嫌な予感がしたんだ。
受け付けで聞いてみると、その主治医は同系列の
都市部の病院に栄転になったそうだ。
だから今日は薬だけもらって、
後日改めて主治医が移動した
都市部の病院に行こうと思ったのですが、
診療を受けないと薬は出せないという。
ヤレヤレだ。
受付の女の子とこれ以上話していても埒が明かない。
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しょうがないので本土系の精神科医の
診療を受ける事にした。
この段階で源哲はかなり緊張している。
耳栓をして防音用イヤーマフをして、
聴覚の過敏性を飼いならしつつ
ものすごく緊張している。
わかるよ。その気持。初対面の人間、苦手だもんな。
でもしょうがない。診療を受けよう。薬をもらうために。
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で、いつもならプライバシーのため、
源哲だけが診療室に入るのだけど
今回は嫌な予感がしたので、僕も参加した。
源哲は防音用イヤーマフをしたままだ。
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取り外し「おい、元気出せよ」って言ってきた。
イヤイヤイヤイヤ、聴覚過敏だから防音用イヤーマフを
しているんだよ。それを勝手に取るなよ。
それに「おい、元気出せよ」って、何という挨拶なんだろう。
元気出せるなら元気出してるよ。
お前がすべきは、まず患者との信頼関係を築く事ではないのか?
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さらに追い打ちをかけるように、
「引きこもってないで、なにかしろ。なにかしろ。」って繰り返す。
この藪医者め。目潰してやろうか。
「そうだ、すき焼きを作れ。キミはすき焼きを作れ」と
意味不明のことを言い出した。
と同時に、源哲がキレた。
おもむろに立ち上がると、椅子を思い切り蹴り
診療室を飛び出ていった。
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そりゃあそうだろう。初めてあった奴に
いきなり防音用イヤーマフを取り上げられ
「すき焼きを作れ」などと訳のわからないことを言われたら
逃げるしか無いだろう。
この状況で席を外すのは適切な行動だ。
こんなヤブ医者と関わるのは精神的にも無駄だ。
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で、僕がヤブ医者に薬を出すように指示し、
もうお前とは二度とかかわらない事を宣言し
診察室を出た。
「お前の診療法は源哲には合わない。お前は不要だ。
用があるのは薬だ。薬だけ処方しろ。いつもの薬だ。
それぐらいお前にもできるだろう?
お前には一生源哲の診療はさせない。ヤブ」
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精神科医に依存してはいけない
でも、たまには精神科医とぶつかるのは良いことだ。
精神科医に依存してしまったら、人生終わりだ。
精神科医と接する時は注意深く、
依存しないように接しなければならない。
依存すれば蜘蛛の糸に捕まる蝶のように、
精神をコントロールされてしまう。
現実的に多くの患者は精神科医に依存している。
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そして多くの精神科医は患者を依存させ、
無意識にもてあそんでいる。
その事に気がついて、注意深く患者に接している
精神科医のなんと少ない事か!!
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もはや源哲の姿は見当たらなかった。
よほど嫌だったのだろう。病院も飛び出て
しまったようだ。うーむ。どうしよう。
とりあえず会計して、院外薬局に薬を取りに行った。
あら、ここにもいない。
これは源哲火山爆発したな。
源哲は基本的に活火山だからな。
それはさておき、怒りと悲しみと屈辱と無常感でいっぱいの
人間を見捨てる訳にはいかない。
とりあえずあたりを探してみたが見当たらない。
警察に連絡するか・・・。いや、きっと自宅に向かって
歩いているだろう。
僕も源哲の自宅に向かおう。
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で、源哲の家についたが、自宅にもいない。
途中の道にもいなかっった。
これはまずいなと感じたので、警察に捜索依頼。
どこへ行ったのか。消えたのか。
相当今日の精神科医の診療方法に動揺したのだろう。
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翌日の夕方、源哲が自宅に戻ったという連絡があった。
ホッとしたよ。
だけど一言も喋らず、すぐに横になったそうだ。
きっと最低1ヶ月は動けないだろう。
でも、次回からはキミの慣れ親しんだS医師の病院に行き
S医師に診療してもらおう。
今回はついていなかった。不愉快な思いをしたな。
でもそれも今回だけだ。
源哲よ、生きていくのは大変だな。
でも生きていこう。
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追記
ついてなかったの一言では済まされないのだけれども
話がややこしくなるし、源哲も無事だったのの
良しとしておこう。
本来ならクズ精神科医に落とし前をつけさせ
首を切らせるところだが、まあ、今回は見逃してやろう。
それよりも、個展の準備中という大事な時期に
源哲とは最低1ヶ月連絡が取れなくなるのは
痛いな。
とりあえず僕ができる事はサポートしておくけど
本人がやるべきことは、大きく遅延する。
さて、どうしよう。珍しく悩むな。
が、僕の心がつぶやく。
なるようになるさと・・・。
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