2020年、プログラミング教育が小学校で必修化という事で
一族の子供達に、僕がプログラミング教育をする事になった。
まだ時期相応と思ったのだけど、長老のジジイたちが
妙に熱心なので、困った。
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それに僕がいくらコンピュータの専門知識を豊富に持つ
秀才だとしても、教える技術はまた別の話だ。
と、食い下がっても長老のジジイたちの決心は硬い。
よって、プログラミング教育開始。
ジジイたちには逆らえない僕・・・。
(いや、沖縄はいろいろ面倒くさいんですよ。)
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でも、逆の視点で見れば、
一族の結束を乱しがちな、出る釘の僕に、
あえて子供達のプログラミング教育を任せるとは
ジジイたちも切羽詰まっているんだなと言う事がわかる。
きっといろいろ探したのだろうが、
適任者がいなかったのだろう。
それで僕に頼んだのだろう。
フフフ。いい風が吹いてきたな。
これだから人生は面白い。
恩を売るつもりはない。
そんな事よりも、子供達に僕の持っている
技術を伝えるという機会を与えてもらえて、
感謝している。
新しい事にチャレンジするのは楽しい。
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最初に言っておくが、日本的な「家」とか「血縁」単位の
行動は嫌いだ。
あくまでも僕は「個」として存在したい。
「世間体」や「他人の目」などクソくらえだ。
が、大人になって学んだよ。
「長い物には巻かれろ」という事もね。
余計な軋轢を生むのもバカバカしい。
でも、巻かれ放しにはならないけどね。
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時期は小学校の夏休み。
それなら僕の仕事の調整もつく。
とはいえ、実際に学校で「これをする」
と決まっていないので、
本当に基礎的な事をお勉強。
前半は机上の基礎学習をみっちりと行い、
後半はノートパソコンを使って実技の予定です。
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対象者は10名。小学4以上6年まで。
(この一族、中学は本土の進学校に行ってしまうから
沖縄にはいない。沖縄の教育レベルは危険なほど低いから
本土で勉強するのが正解だろう。)
もちろん保護者も強制参加。←ここ重要。
保護者にも理解してもらわないと、意味がない。
保護者の意識を変えないと勉強にならない。
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保護者には「そもそもプログラミングって何?」
「わが子は授業についていける?」という
意識を持ってもらいます。
これは自分のための戦略的な意味もあるのです。
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場所はN図書館の会議室で1週に1回2時間行う。
理解できなかった部分は、自分たちで助け合い
学びあう方式。
わかりますか。
これからの日本人は助け合っていかないと
生きていけません。
それだけ厳しい環境になります。
助け合うこと。
それが生きていく上で重要なポイントです。
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もっとも、僕が教える子どもたちは
将来的には日本を巣立って世界に散らばるから、
日本が沈んでも大丈夫なんですけど、
それでも海外生活が楽なわけではないですから、
やっぱり助け合いは必要です。
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で、僕は基本的に詰め込み教育方式です。
最初に詰め込んでおいて、引き出しを作り、
後々その引き出しから情報を取り出し応用
してもらう方式です。
詰め込みという表現が気になるならば
積み上げ方式でもいいかな?
例えれば家をたてるのと一緒です。
家は基礎が大事でしょう?
だから基礎をみっちり勉強します。
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そして、あくまでも自分で応用してもらいます。
それでも「???で疑問がある場合」は相談にのります。
大事なのは答えをだすことではなく
???をだすことなのです。
???を出せる子は自然に伸びていきます。
知識の内容は目的ではなく手段であり、
いかに学ぶかを学ぶことが重要なんです。
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さらに僕は「記憶力」より「とっさの判断力」を
優先して教えます。
「記憶力」はどうにでもなります。
人間はインプットする時ではなく思い出す時に
記憶が定着しますから、繰り返し学ぶことで
「記憶力」は会得できます。
が、「とっさの判断力」は、意図的に注意深く
養わないと得られません。
この辺を学校の先生は理解していません。
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だから日本の教育は型にはめ込んだ人間しか
作り出せないのです。
要するにおんなじ人間の大量生産が得意なのが
日本の教育ですね。
そのせいで、もはや世界からは遅れています。
プログラミング教育もスタートが20年遅い。
独創的なIT企業が生まれる下地は日本には無いです。
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日本の学力は「ゆとり教育」でガックリ落ちたから、
僕は「反ゆとり教育」。
とはいえ、反応を観察しながら教えるだろうから
そんなに厳しくはない・・・はず。はず。はず。
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前半は机上の基礎学習をみっちりと教える予定。
全員に関数電卓を配って、勉強開始!!
それにしても今や関数電卓って、1,500円で買えるんですね。
僕も自分の分を買ってしまった。
関数電卓面白いです。
ぜひ皆さんもお手元に1台置いて下さい。
カシオ 関数電卓 数学自然表示 394関数 10桁 fx-375ES-N ブラック
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2進数とか8進数とか16進数とか
32bitとか64bitの意味と違いとか。
後はプログラミングとはそもそも何かとかね。
それとOSとはなんで、アプリケーションとはどういうプログラムで
マルチタスクとはなんで、時分割とは何か。
そしてハードウエアの一連の説明。
マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスク、SSDの役目。
簡単な通信プロトコルの話まで盛り込みますよ。
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で、コンピュータの基礎学習をみっちりと行なったら、
後半はノートパソコンを使って実技ですね。
実技に関してはまだ内容未定です。
濃い内容にできるように検討中。
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ノートパソコンの購入費はジジイどもが出す。
やるなジジイども。教育熱心だ。
予算は無尽蔵だ。
子供は宝だという事をよく知っている。
この一族のガキどもは教育機会には恵まれている。
しかし、僕のようにネジが外れた人生を送る事は
許されないから大変だ。
みんな、行き着く先は「先生」と呼ばれる
仕事につかないといけないから
大変ではある。
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早い話、一族カーストがあって、
僕はネジが外れた外道だから、
下の中位だったのだけど、
プログラミング教育のおかげで、
先生と呼ばれる立場になり、
上の下までレベルアップしたんだ。
世の中何があるかわからない。
笑いが止まらないぜ。N先生!!
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個人的には一族カーストなどクソくらえなのだけど、
それを言い出すと面倒くさい事になるから
心に秘めている。
ああ、大人になったな・・・。
だってもうすぐ還暦だもんな!!
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追記
それで思ったのですが、学校で「プログラミング学習」が
始まっても、対応できる教師は少ないはずだと。
で、僕が出張教育をしてあげれば、
一山稼げるのではないかと・・・。
これはWIN-WINの関係だ。
おお、「プログラミング学習」の開始は、
僕にとって新たな収入源の登場だ。
教育する事は教育される事だ。
教育は相互関係なのだ。
僕にとっても新しい出来事だ。
楽しみだな。
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