◯ウチナンチュの最大の関心事は?
沖縄の新聞は、沖縄本島で「沖縄タイムス」と「琉球新報」の2社、
狭いエリアながら2社ずつ共存してます。
何で共存できるかというと、それぞれのエリアで2社分の新聞を
購入する家庭が多いのです。
それは、沖縄で何より重要なのは、超ローカル情報の収集なのです。
その超ローカル情報が収集できるのが、何と言っても地元紙です。
沖縄の新聞の特徴として、地元の情報しか書かれていません。
基本的に本土の事など、どうでもいいのです。
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そう、地元紙はウチナンチュウには欠かせない、大事な大事な
人間関係を営む上で欠かせない情報源なのです。
沖縄の新聞の特徴として、地元の事しか載っていない
というのがありますが、最も大事な情報は「告別式広告」です。
こんなに「告別式広告」を大々的に扱っている新聞は珍しい。
なんと一面丸々「告別式広告」!!
「告別式広告」をみれば、その故人の所属していた一族の構成、
家族構成、友人関係、仕事関係の大勢の名前がずらりと記載
されているので、故人の人生が一目でわかるという仕組みです。
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◯沖縄の告別式はお金がかかる。見栄の張り合い。
「琉球新報」の2社に掲載します。
これだけで何10万円から何100万円とかかります。
これがまた、掲載場所によって、故人の一族がどの程度の
地位なのかがわかるので、みんな高いお金を払って一番いい場所に
「告別式広告」を載せようとします。
そう、一番いい場所は一番右上の一番右が最上の場所です。
この場所は100万円。2社に載せれば200万円!!
実際、毎日その場所には大企業の社長とかお偉い人の
「告別式広告」がドガっと載ります。
もう50人ぐらいの名前・故人との関係が記載されています。
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全ウチナンチュウは、この「告別式広告」を見て、
知り合いがいないかとか、どこかで繋がっていないかとか、
お世話になったことがないかとかを調べ、
該当すれば告別式に参列します。
多いところでは500人以上集まるんですよ。
これ、まじすごい。
親戚の親戚の隣の家に住んでいるといったレベルでも、
告別式に参加するから、もう誰が誰だかわからない状態。
まさに来た人みんなともだち状態。
告別式がやがて小宴会になって、友達を作る場所になったりするんで、
やっぱり沖縄ってのんきなところだなと、つくづく思います。
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